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北島達也式【身体鋼化】の理論と実践を公開

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「インナーマッスル神話」の崩壊

      2015/08/30

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Q:はじめましていつもメルマガ見てます。

質問ですが、自分は去年の夏からベンチプレスで肩を痛めて
ここ一か月前から整形外科に行ったらインナーマッスルを
鍛えないといけないと言われました。

それから、インナーマッスルを鍛えてます
ちなみに今、ベンチプレスはやってません。

自分は早くベンチプレスがやりたいのですが
どのぐらいで肩の痛みはなくなるんですか?

北島先生もそういう経験がありましたか?
ぜひいいアドバイスをお願いします。

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A:インナーマッスルとは主に、肩関節や股関節のように
ソケット状の関節を靭帯のように固定する役割をしています。

アウターマッスルのように、収縮することでパワーを発揮する
筋肉とは基本的な性質が違います。

では、インナーマッスルがなぜ、靭帯ではなく
筋肉なのか?それは・・・

靭帯はとても強く頑丈で、負担が過度にかかった場合は
靭帯が切れるより先に骨折をしてしまうほど強靭なのです。

しかし、野生における「骨折」とは死に直結する重大な怪我です。
そう簡単に骨折しては困るのです。

そこで、靭帯の一部を筋肉にすることで、過度に力が掛かった場合は
インナーマッスルが緩み、骨折を防ぎ、脱臼などで難を逃れます。

このようにインナーマッスルとは、普段は靭帯と一緒に関節を支え、
ある一定の力が加わるとインナーマッスルは緩み、関節を自由にします。

1980年代にこの構造に目を付けた科学者が、インナーマッスルがどの程度の
力が加わるのかを実験したところ・・・

ボディービルダーやアメフトの選手、メジャーリーガーといった
筋骨隆々の人でもインナーマッスルは意外なほど軽い力で緩む事
がわかりました。

そこで当時は、インナーマッスルの発達がアウターマッスルの発達に
追いつかず、一流のアスリートは怪我をし易いのでは?

との理論が流行しました。

ボディービルダーやメジャーリーガー、アメフト選手などが一斉に
ワークアウト前にインナーマッスルのトレーニングをして怪我予防
をするようになりました。

私自身も例外ではなく、当時はインナーマッスルのトレーニングを
ワークアウト前に行っていたものです。

しかし1~2年もインナーマッスルのトレーニングを続けると
怪我しないどころか、怪我が増えるのでは?

と、多くの人が体感し始めて次第にインナーマッスルのトレーニング
をワークアウト前に行う人が減っていきました。

そして、極めつけは10~20年のデータを細かく管理していた
科学者やトレーナー達の検証の結果・・・

インナーマッスルをトレーニングしても、
全く怪我の確率は減っていなかったのです。

これが、各方面から結果として言われ始め、
インナーマッスルのトレーニングブームは完
全に終わりました。

現在でも、リハビリの現場などではインナー
マッスルのトレーニングは行われています。

しかし、少なくともワークアウトで筋肉と筋力をアップさせたい人には

「無意味」

というのが現在の常識となっていています。

ですから、怪我をしていて身体が動かない時に軽く
インナーマッスルを動かすリハビリをしても、
ハードなワークアウトの怪我の予防にはなりません。

そこで登場したのが、昔の主流のピラミッドセットと
呼ばれる合計5~6セットを徐々に重くして、
また軽くしていく方法とは異なるものです。

徐々に重くして、1番重いセットで終わらせる方法なのです。

つまり、重いセットの後に軽いセットで怪我を悪化させる事や
オーバーワークにより、なかなか治らない怪我となることが多
くなるデメリットを排除した形です

そしてこの頃から、今までに無い刺激を受ける事で筋肉が発達するので
時間は関係無いとの理論が科学的にも証明され、同じような頃、
強いストレッチを運動前に行う事が筋断裂の発生を高めると
科学的に判明しました。

そして、軽いセットからしっかりと筋肉をスピーディーに追い込み、
軽い動的ストレッチをセット間にしながら、扱うウエイトを重くする
よりもスピードで負荷を作り出す方法で更に怪我のリスクは軽減される
と言うワークアウト法がアメリカでは主流となりました。

結局、

ワークアウトを激しく行うアスリートに怪我は付きものですが、
ダラダラ長くワークアウトしない事と、筋肉をシッカリと意識する事で
フォームが安定し、イレギュラーが起きないようにし・・・

扱う重量を重くするだけでなく、スピードを加え、負荷にするのが
一番怪我を防ぐ方法なのです。

今回のシェアは以上になります。

これからもあなたからの質問を
真剣に毎日回答させて頂きます。

 - ワークアウト理論、アドバイス

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